たいまつそう
半夏生 はんげしょう
釣舟草
虎の尾
唐糸草
生けてみました
ちょうど季節の紫陽花をはじめ
さまざまな草花が境内に咲いています
そんな季節です。
ほかにも蛍袋や
鯛釣草など
私の好きな花がいろいろです。
境内を散策して
花の名前の由来などについて
とりとめもなく考え
ついには
花の一つ一つに名前を授け続けてきた
人のいとなみに
想いがいたります。
床の間の掛軸
ちゅんとは写っておりませんけれど
「和」とあります。
和
誰も信じられないような
簡単に人を信じてはいけないような此の世のありようは
寂しいものです
しかし
人を信じることは悪いことではありません
せめて私たち僧侶くらいは
人の嘘を見抜くことの出来る賢さを身に付けるのではなく
すっかり人を信じ込んで
だまされてしまうような
そのような
「人を信じる事の出来る心」こそを本当の智恵として
生きて行きたいものです。
そしてそのような世知に欠けた僧を
お檀家様方がそれとなく支えて下さって
皆様の御先祖様の御霊の安らぐ寺院が
いついつまでも
そこにある
そのようなありようは
やはり今の世には通用しないのでしょうか?
難しいものです。